バリ島カランアスム 、2025年4月27日 - 日本の金融グループであるJトラスト株式会社の子会社、PT Bank JTrust Indonesia Tbk(Jトラスト銀行)は、EdTechスタートアップ企業のTimedoor Academyと共同で、CSRプログラム「孤児・経済的困窮児童向けIT教育トレーニング」をバリ州カランアスム県セラヤ・ティムール村にて開始しました。本プログラムでは、7歳から18歳までの15名の子どもたちを対象に、情報技術(IT)教育を行います。
経済的困難や地域のインフラ不足により教育機会に制約のある子どもたちに対して、デジタル時代に不可欠なITスキルの習得機会を提供することを本プログラムの目的としています。
CSRの実施パートナーとして、Jトラスト銀行はTimedoor Academyと連携し、以下の取り組みを行います。
(1)地元の教師を対象に、IT教師として認定されるまでの技術的および教育的トレーニングであるTraining of Trainers(TOT)を実施します。
(2)Timedoor Academyは、ラーニングマネジメントシステム(LMS)とデジタル教材を提供します。
(3)小学校、中学校、高校の各レベルに合わせて、15人の参加者に対して毎週集中的な対面トレーニングを12ヵ月間実施します。
Jトラスト銀行の深代 律雄社長は、「日本系企業として、未来社会を支える技術教育の重要性を認識しています。本プログラムを通じ、次世代インドネシア人材のITリテラシー向上に貢献してまいります」と述べました。
プログラム開講式および初回IT教育クラスに出席したTimedoor Academyの徳永裕CEOは、次のように述べました。
「セラヤ村で行われたコーディングワークショップで、子どもたちが示した熱意に大変感銘を受けました。講師から与えられた様々なコーディング課題に、子どもたちは目を輝かせて取り組んでいました。普段からスマートフォンゲームに親しんでいる経験を活かし、自分たちが作成したキャラクターへの命令方法を驚くほど速く理解していました。当初はデジタルリテラシーの不足から苦労する場面もありましたが、その情熱は少しも衰えることなく、『いつか自分たちが遊んでいるようなゲームを自分で作りたい』という大きな夢に向かって、これから12ヶ月間集中的に学んでいく決意を固めていました」
「このような子どもたちの姿を見て、私たちはすべての子どもが単なる技術の利用者ではなく、創造者になる可能性を秘めていると確信しました。本プログラムを通じて、技術の利用者から創造者へと成長できる環境を整え、情報技術を通じて明るい未来を切り開くお手伝いをしたいと考えています」と徳永CEOは続けました。
『IT教育で次世代の明るい未来を創造する』という理念のもと、今回の協業がビジネス界と教育機関の持続可能な協力モデルとして、インドネシア全土におけるITリテラシー教育の機会拡大に寄与することを期待しています。